Version 8 (modified by yuna, 9 years ago) (diff) |
---|
WZR-G54のOpenWrtの書き込みと無線LANコンバータ化
WZR-G54をOpenWrt化する方法と無線LANコンバータ化する方法を紹介します。無線LAN化は他のOpenWrt化した機器でも応用できると思います。
準備
- TFTPコマンド(Windowsリソースキットに含まれるので適用にインストール)
- ROM。次からダウンロード。 http://downloads.openwrt.org/backfire/10.03.1/brcm47xx/openwrt-brcm47xx-2.6-squashfs.trx
- PCのNICにIP: 192.168.11.10、Mask:255.255.255.0など適当な192.168.11.xのIPを設定
- WZR-G54のLAN側のポートとPCを接続(ポート3でないとブート時のネットワークがつながらない?)
ファーム書き込み
WZR-G54の電源を入れ、すぐさま192.168.11.1へpingを実行すると次のようになる。
C:\Windows\system32>ping -t 192.168.11.1 192.168.11.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.11.10 からの応答: 宛先ホストに到達できません。 192.168.11.10 からの応答: 宛先ホストに到達できません。 192.168.11.10 からの応答: 宛先ホストに到達できません。 要求がタイムアウトしました。 192.168.11.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =500ms TTL=128 192.168.11.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 192.168.11.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 要求がタイムアウトしました。 要求がタイムアウトしました。
上記の一瞬192.168.11.1へpingが通る瞬間にtftpでイメージを送信すると、ファームウェアを書き換えることができる。 イメージの送信は次のコマンド。
>tftp -i 192.168.11.1 PUT openwrt-brcm47xx-squashfs.trx 転送を正常に完了しました: 5 秒間に 3018752 バイト、603750 バイト/秒
成功すれば、完了したメッセージが表示。出なければ、もう一度WZR-G54の電源を切ってやり直す。 2つのコンソールを使って、pingで接続を確認しながら、pingが反応した瞬間にtftpを実行するようにしてやればよい。
書き込み終了後の対応
書き込み終了後、WZR-G54のLANのIPは192.168.1.1に変更となっている。
マシンのIPを192.168.1.10へ変更し、telnetで192.168.1.1へログインしてパスワードを設定する。 以降、telnetではログインできなくなりsshのみでログイン可能となる。なお、デフォルトの設定では、 ログインはLAN接続からのみであり、無線LANからは接続できない。
OpenWrtの設定
OpenWrtはGUIで設定することができる。
に接続すると、WebUIが表示されるので、ここから設定する.
OpenWrtでイーサネットコンバータの作り方
TVやHDDレコーダが家内の別の島にある場合、次のように子機に無線LANのネットワークをブリッジさせたい場合がある。
無線LAN親機----無線LAN子機(WZR-G54)----+----TV (192.168.1.xを親機のDHCPで割り当て) 192.168.1.1 192.168.1.2 +----HDDレコーダ (192.168.1.xを親機のDHCPで割り当て) +----ネットオーディオ (192.168.1.xを親機のDHCPで割り当て)
メタルケーブルによるLANの場合、ブリッジを作成し、2つのインタフェースをブリッジに追加するだけで、上記のような構成を取ることは可能である。しかし、無線LAN IFはチップセットにおっては通常のブリッジに入れると、利用できなくなるので(パケット転送を無駄にしないような仕様になっている)、relayedを使ってソフトウェアでパケットを転送(ブリッジ)する必要がある。
無線LAN子機から延びるLANを別セグメントにし、ルーティングさせてもいいが、クライアントもしくは無線LAN親機のルーティングの設定が必要になり面倒(親機によっては対応していない場合がある)。なので、親機のネットワークを延ばすようにした。
基本的には、ここ参考
以下手順
- 子機の無線LAN側のアドレスを192.168.1.2などに設定
- LAN側のアドレスを192.168.2.1など適当に設定(上記のセグメントとは異なるセグメントにする)しDHCPサーバを無効にする
sshでログインして、必要なパッケージを入れる
# opkg update # opkg install relayd # opkg install luci-proto-relay
- インタフェースをrelayで作成(ProtocolにRelay bridgeを指定)。relayにlanとwwlan(無線LANのネットワーク)を含める(luci-proto-relayを入れればGUIでできる)
- firewallの設定(/etc/config/firewall)を書き換える
config 'zone' option 'name' 'lan' option 'input' 'ACCEPT' option 'output' 'ACCEPT' option 'forward' 'ACCEPT' option 'network' 'lan wwan'
ネットワークを再起動すればok。
# /etc/init.d/network restart
あとはLANポートに機器を繋げばDHCPでIPが割り振られるはず。